自分の親は毒親?チェックリストと人生の選択肢
「親(両親)が毒親でつらい」と悩んでいる人は多いと思います。
本記事では、【私の親は毒親に当てはまる?】を簡単に確認できるチェックリストをまとめた上で、人生の選択肢を紹介していきます。
毒親チェックリスト
<子どもの意思の尊重>より、親の願望を強いる
この項目に当てはまる場合は、他の項目が当てはまらない場合でも「毒親」の可能性が非常に高まります。
もちろん、自分の子どもが人道を外れた行為(犯罪行為等)をしないように、正しい道へ導くことは親の責務です。
- 物を盗んではいけない
- 人を傷つけてはいけない
といった指導は、親として当然ですよね。
ここで言う<子どもの意思>というのは、
- 私は○○がしたい
- 私は○○が好き
といった、子どもの個性に関わる願望や趣味嗜好です。
親の願望を強いるあまり、子どもの個性や願望を潰してしまうのはまさに【毒親】と言えます。
<親であること>を盾に取る
- 「お前のためを思って言っている」
- 「親の言うことは絶対正しいのだから、言うことを聞きなさい」
- 「誰が育ててやっていると思っているんだ」
- 「嫌なら出て行け」
- 「お前を生んで育てるのにかかった金と時間を返せ」
・・・羅列するだけでも心が痛む言葉ですね。
「親が子どもを育てる」という行為は、法律に定められています。
民法
(監護及び教育の権利義務)
第820条 親権を行う者は,子の監護及び教育をする権利を有し,義務を負う。
その他、家庭における教育・子育てに関する法律の規定(抜粋)はこちら(文部科学省HP)
親が果たすべき責務を逆手に取って子どもに親の意思を強いる行為は、子どもにとっては逃げ場所を無くすことになり、大変悪質です。
上記のような言葉を繰り返し言う親は【毒親】と言えるでしょう。
理不尽に子どもを否定する
「否定」の種類は多岐に渡ります。
- 交際関係を否定する(友人・恋人・結婚など)
- 存在を否定する(「生まなきゃよかった」等)
- 好きなことや趣味、やりたいこと、進路を否定される
- 子どもの感情を否定する(「そんなこと考えるなんて」云々)
- 言動を否定する(「バカ」「意味が分からない」「グズ」等)
- 容姿を否定する
- プライバシーを否定する(勝手に日記や郵便物を見る等)
いずれも子どもの意思や尊厳を否定する行為であり、非常に身勝手です。
虐待・ネグレクト(育児放棄)・モラルハラスメント
虐待やネグレクトを受けている場合は、即刻、児童相談所や厚生労働省の定める虐待対応ダイヤル「189」等で相談をしてください(筆者はこちらに該当しなかったため、経験がありません。知識も不足しているためここでの言及は控えますが、あなたの命を守る行動を優先してください)。
モラルハラスメントとは、道徳や倫理に反する精神的な暴力や、言葉や態度による嫌がらせのことです。
- 強い口調で(長時間)追い詰める
- 暴力は使わないが、暴言を吐く
- 相手の存在や要求を認めない
- 自分の非を認めない
- 異常に束縛する
- 洗脳状態にする
着実に子どもの心を蝕んでいきますが、毒親は「自分が正しい」と信じており、上記の行為を自分がしているという自覚もありません。
自分の親が毒親だったら?
自分の親が「毒親」である場合、子どもは非常に悩みます。
- 周りの友人に話しても理解を得られないことが多い
- 家族の問題は家族の中でしか解決できない
- 「親が生きている限り苦しむのか」と自分の一生を憂う
私がこの記事で特にお伝えしたいのは、「自分の将来は自分で変えられる」ということです。
つらいことが多いと思いますが、なるべく前向きに自分の人生を変えられるよう能動的に考えてみませんか?
選択肢①毒親とうまく付き合う
毒親が満足するのは「自分の意思が尊重されている」と思うことです。
一見して平穏な生活は送れるかもしれませんが、長い間自分の心を削ることになりかねず、リスクが高い選択肢です。
選択肢②毒親を変える・分かってもらう
毒親が毒親でなくなるには「自分が毒親であることを自覚し、反省すること」が必須であり出発点です。
しかし、残念ながら毒親は「自分が言うことは正しい」と頑なに信じていることが多く、他人の意見を受け入れる・自分のことを顧みることができる人は少ないでしょう(それゆえに「毒親」になったのです)。
「毒親に、毒親であることを自覚してもらうこと」は非常に実現性が低く、オススメできません。
選択肢③毒親から離れる*オススメ
- メリット:自分の意思を尊重する生活を送ることができる
- デメリット:毒親との摩擦・トラブルが必至/「親と縁を切った」状態になる
特に、毒親から離れた瞬間の摩擦は非常に大きなものになり、一時的なストレスはかなり大きいです。
「自分から親との関係を永久に放棄する」という大きな覚悟も必要となります。
しかし、「自分らしく生きること」を望むのであれば、勇気を持って離れることを強くオススメします。
→毒親から離れる具体的な行動3つは、こちらの記事に書きました。
自分の人生を豊かにしよう
「親は子どもを選べない」と同時に、子どもも親を選べません。
しかし、どんな人でも、自分の人生の進路を選ぶことはできます。
人生を憂うだけでは何も変わりませんし、前に進みません。
本記事では「毒親から離れること」をオススメしてきました。今後は「毒親からの卒業」シリーズを書いていきますので、ご参考になれば幸いです。